結婚を機に、新たな人生が始まると同時に、お互いが家庭を築く上で大切なパートナーとなる夫婦。
しかし結婚生活の中で、さまざまな問題や課題が生じることも少なくありません。
そこで大事なのが夫婦間の信頼関係。
夫婦がお互いの価値観や意見を尊重し、心から信頼し合える関係を築くことができれば、何か問題が起こったときでも一緒に乗り越えることができます。
今回は、夫婦が信頼関係を築く上で大切なポイントを見ていきましょう。
信頼関係構築の第一歩:お互いを尊重する行動と態度
お互いを尊重する行動と態度を実践することは、信頼関係を築くために不可欠です。
いくら好きでも、自分をないがしろにする相手とは一緒に居られなくなってしまいますよね。
ここでは相手を尊重する行動の中でキーワードとなる大切なポイントを見ていきましょう。
聞く力
お互いにオープンな対話を心がけ、相手が話しているときはしっかりと聞くことが大切です。
相手の話を遮ったり、自分の話ばかりすることは避けましょう。
「聞く力」を身につけるためには、相手の話に集中することが必要です。
話を聞く際は、目を合わせ、表情やしぐさも見ていれば相手の感情もより感じられるでしょう。
このような非言語の部分にも注目しながら相手の話をよく聞く習慣が身についていると、相手の癖なんかも分かるようになります。
あまりお喋りをしない相手であっても「今鼻を触ったからちょっと照れてるな」とか「目線を逸らすのは嬉しいからだな」のように、感情まで読み取れるようになる可能性も高いです。
スマホなんかを見ながら生返事を返すだけ…というのは、「聞く力」がないことの現れですね。
言葉の選び方
話すときは言葉の選び方も重要です。
当たり前ですが相手を傷つけたり、攻撃的な言葉を使わないように注意しましょう。
なぜか結婚すると言葉選びが疎かになったり、相手を不快にさせるようなことを言ってしまう人は多いようですが、はっきり言って良くないですね。
身内だからと安心しきっているのでしょうが、それは単なる甘えです。
相手を傷つけないように話す、というのは大人として当たり前のことですよね。
いちばん大事な人にこそそういう態度で接するべきではないですか?
妥協と歩み寄り
意見の違いが生じた場合には、相手の意見を尊重しつつ自分の考えていることもきちんと伝え、お互いに妥協することが大切です。
どうしても折り合いがつかないことというのはあるかもしれませんが、相手の言い分が明らかな間違いでない限り、歩み寄ろうとする努力はしましょう。
感情的にならず、冷静に話し合うことで、問題を解決することができます。
これができると結果的に二人で協力して問題を乗り越えることができますから、パートナーとしての信頼感が高まることでしょう。
また、「意見が違うときでも相手はちゃんと話してくれる」と思えるのも大事なことです。
そう思えないままで相手の態度にちょっと気になる点があったりすると、「口では言わないけど何か不満があるのかも」とモヤモヤしてしまい、信頼感は失われていきます。
夫婦だからと何でもかんでも開けっぴろげにする必要はありませんが、意見が合うときも合わないときも、オープンな対話を心がけると良いですね。
以上のように、夫婦間の信頼関係を築くためには、お互いにコミュニケーション能力を身につけ、相手を尊重することが重要なのです。
感謝の表現が愛情と信頼感を深める
夫婦の信頼関係を強固にするためには、日頃からのオープンな会話に加え、感謝の気持ちを積極的に表現することが大切です。
自分のしたことに感謝してもらえる、また自分も相手の行動に感謝する、というのは愛情を深める上でも大切ですが、「自分のしたことを相手はちゃんと見てくれている」という信頼感にも繋がります。
感謝の気持ちを日々忘れないために、大切なことを解説します。
「当たり前」と思っていいのは赤ちゃんだけ
お互いに「やってもらって当たり前」と思っていることはありませんか?
相手に対して、「勤めに出ているんだから働いて家族のためにお金を稼いで来るのは当たり前」とか、
「家に居る時間が長いんだから料理も洗濯もやっておいて当たり前」のように思っていませんか?
しかも、無意識にそう思ってしまっている人ほど、相手が自分に感謝してくれないことには一方的にイライラを募らせがち。
どっちの方が稼いでいるとか、どっちの方が家に居る時間が長いとか、そんなことは関係ありません。
相手の行動によって、もっと言えば相手が居てくれることによって、自分が快適に生活できるなら、それは感謝すべきことではないですか?
子供ではないのですから、「やってもらって当たり前」のことなどありません。
人として、パートナーとして、相手に対する感謝の気持ちを忘れないことです。
そして大事なことは、それをきちんと言葉にして伝えること。
感謝はきちんと言葉で伝える
どんなに思っていても、言葉にして伝えなければ相手には分かりません。
そしてどんなに感謝していても、相手に伝わっていないなら意味がないのです。
当然のことですが、言わなければ分かりません。
「ありがとう」と一言、きちんと伝えましょう。
また、ときにはささやかなプレゼントを贈ったり、ちょっとしたサプライズを計画したりすることで感謝を伝え、愛情を深めることもできそうです。
サプライズに関してはされるのが好きでない人もいますから、相手が喜ぶことは何かを理解し、それに合った方法で感謝を伝えることが必要です。
感謝の表現は相手にとって受け取りやすい方法でなければ意味がないのです。
自分の気持ちを押し付けるのではなく、パートナーの気持ちを察知することが大切ですね。
これは、日頃からコミュニケーションが取れていれば自然と分かるはずです。
まとめると、夫婦間の愛情と信頼感をためには、相手に対する感謝の気持ちを常に持つこと、そしてそれを言葉や態度で伝えることが大切だということです。
自分磨きで夫婦関係を向上させる
自分を磨いて人として成長しようとする姿勢を持つことは人生においても大事なことですし、そういう人は魅力的なだけでなく尊敬もできるものです。
誰かを尊敬するということは、少なくともその尊敬できる部分については資質を信じるということ。
夫婦間でもお互いを尊敬できれば、いつしかそれは信頼感に結びついていきます。
ここでは夫婦の信頼感に繋がる自分磨きの方法についてお話ししたいと思います。
コミュニケーションスキルの向上
まずはコミュニケーションスキルの向上を目指しましょう。
以前の記事にも書きましたが、夫婦関係を良好に保つためには、お互いが思いやりを持ってコミュニケーションを取ることが重要です。
自分磨きの一つとして、コミュニケーションスキルの向上を目指すことができます。
相手が話しているときにスマホを見ながらなんとなく相槌を打ったり、適当に聞き流したりしていませんか?
上述しましたが、積極的に話を聞くことや、相手の気持ちを理解するために顔を見て話すことを心がけてみましょう。
自己改善
次に、自己改善や性格改善をすることで、自分自身の成長を促しましょう。
夫婦関係を良くするためには、自分自身を高めていくことが大切です。
自分が苦手だと思うことにチャレンジすることや、自分の弱点を克服することで、より成長できるでしょう。
そんなに大きなことをやろうとする必要はありません。
例えば掃除をもう少し頻繁にやってみるとか、いつもしないお料理をやってみるとか、できるところから始めてみましょう。
もしくは、自分の悪い癖として自覚している部分を本気で直そうとするのも重要なことです。
より良い自分になろうとしている人は魅力的なものです。
パートナーが魅力的で、嬉しくない人はいませんね。
趣味を持つ&健康管理
趣味の活動や健康管理を始めれば、新しい自分と出会うことができます。
趣味を持つことで新しい世界に触れることができますから、新鮮な気持ちでいつまでも内面の若さを保つことができるでしょう。
もしくはジムに通ったり自宅でヨガをやってみたり、できる範囲で健康管理をすれば、当然体調を整えることができ、心身ともに健康的な生活を送ることができます。
心と身体が健康な人は自然とキラキラして見えますし、気持ちにも余裕ができるので、より一層パートナーを大事にすることができるはずです。
以上のように、自分磨きをすることも、夫婦の信頼関係に、ひいては夫婦関係の向上に繋がります。
自分自身を高めることで、より良いコミュニケーションを取ることができるようになり、夫婦関係はより良好になることでしょう。
ぜひ無理のない範囲で自分磨きに取り組んでみてください。
今回は夫婦間の信頼関係を築くために大切なことをまとめました。
ぜひ自分自身と相手を見つめ直し、信頼感を深めていくきっかけにしていただければと思います。