結婚生活は、ふたりが手を取り合って歩む人生の道。
いつまでも夫婦仲良く、幸せな日々を過ごしたいと願うのは、すべての夫婦に共通の願いですね。
しかし、日々の喧嘩やすれ違いから、どうにもうまくいかないこともあります。
そうならないために大事なのは、やはり夫婦間のコミュニケーション。
この記事では、夫婦仲を良好に保つためのコミュニケーションについてご紹介します。
夫婦だからこそ日々のコミュニケーションが大切
夫婦仲をいつまでも良好に保つための秘訣の中でも、特に重要なポイントが「日々のコミュニケーション」です。
夫婦は一緒に暮らす家族であり、生活を共にするパートナーです。
お互いの気持ちや考えを共有することが、夫婦円満につながるのは言うまでもありません。
しかし、忙しい日常の中で、ついつい会話が途切れがちになってしまうこともあるかもしれません。
もちろん、何も話していなくても心地よい、というのは素敵な関係性ですが、それは日頃十分なコミュニケーションが取れているからこそ実現する状況です。
ただお互いに黙っているという沈黙は気まずいだけで、心地よいものではないですよね。
なので、夫婦はお互いにコミュニケーションスキルを磨くことが大切です。
どんなスキルがあるのか、いくつかのポイントを見てみましょう。
会話力
まずは、会話力を身につけましょう。
相手の話を聞くことができるだけではなく、相手が話しやすい環境を整えることも必要です。
話しやすい場所やタイミングを選んだり、相手の顔を見て話をすることで、相手の気持ちをより理解しやすくなるでしょう。
例えば、週末の予定を一緒に決めたいと思って相手を見ると真剣に本を読んでいる。
このような場合はすぐさま話しかけない方が良いでしょう。
相手には相手の都合があるのです。
自分が話したいからと言って相手の状況に構わず会話をしようとするのは、無理に自分のペースに合わさせようとするということですから、当然相手にはストレスです。
夫婦円満と言う意味でも逆効果になってしまいます。
理解力
相手の言葉だけでなく、相手の気持ちや思いを理解しようとすることが大切です。
自分勝手な思い込みや、相手の言葉を過剰に解釈することは避けましょう。
相手の話を正しく受け止めたかどうか確認する意味で「~って、こういうことでいいの?」と質問をすることも大事です。
言葉の意味の解釈は意外と人によって違っているものです。
自分の尺度だけで考えていると、相手の意図とは違う意味で理解していることは珍しくありません。
これはお互いに気を付けるべきポイントです。
信頼関係を築く
最後に、信頼関係も夫婦仲を円満に保つために欠かせない要素です。
相手に対して嘘をついたり隠し事をしないことはもちろん、相手の言動に対して信頼を寄せることも大切です。
相手を信じることで、より深いコミュニケーションが生まれ、夫婦仲をより良好に保つことができるでしょう。
日々のコミュニケーションを大切にし、会話力や理解力、信頼関係を築くことで、夫婦仲をいつまでも良好に保つことができます。
相手とのコミュニケーションを怠らず、お互いの気持ちを共有することを心がけましょう。
「察してほしい」は無理!ちゃんと話して
上記のように、夫婦仲を長く良好に保つためには日々のコミュニケーションが欠かせません。
相手の気持ちを理解し、自分の気持ちを伝えることで、意思疎通がスムーズになり、結果として夫婦の絆が深まるのです。
逆に、スムーズな意思疎通を妨げる要因となるのが「察してほしい」という期待です。
「察しがいい」「空気が読める」というのは特に日本では良いこととされていますが、夫婦間にこれを持ち込むのは危険です。
以下、大事なことをまとめてみました。
きちんと言葉で伝える
夫婦の中で、無言の期待や暗黙の了解が通じることもありますが、それは限られた場合にしか成立しません。
相手に対して、自分がどのような気持ちでいるのかを言葉で伝えて初めて、相手も自分の気持ちを理解することができるようになります。
例えば、家事や育児でストレスを感じている時に、何も言わずに「察してほしい」と思っていても、当然相手がそれを察することはできません。
「最近家事や育児で忙しくてストレスがたまっている」という気持ちを素直に伝えれば、相手も手伝ってくれたり、気持ちを理解してくれたりすることができるはずです。
SNSを眺めているとけっこうな頻度で見かけるのがママさんが書いている旦那さんへの不満や愚痴。
その投稿へのコメント欄にも、「わかる!」「うちもそうです」といった共感のコメント。
個人的に毎回思うのが、「それを旦那さん本人に言えばいいのに」ということ。
決してそのような投稿やコメントをしている方々を批判する意図はありませんし、私も主人に対してちょっとした不満はあります。
でも本人には言わないで知らない人たちと文句だけ言っていても何も変わらないだろうなぁと思うわけです。
「察してよ」と思うのは女性によくある傾向ですが、男女に関わらず、「察する」のは基本的に無理だと思った方がいいです。
超能力者ならできるのかもしれませんが、相手の気持ちを読んで先回りして希望通りの行動をする、なんて、できる人が居るでしょうか。
そんなものを期待されたらあなたはどう思いますか?
相手に分かってほしいことはきちんと言葉で伝えましょう。
疲れているとき、つらいとき、助けてほしいとき、そんなときこそ言葉に頼るのです。
ネガティブな気持ちのときこそ「自分はどう感じたか」を伝える
相手が何か嬉しいことをしてくれた時は、素直に喜んで笑顔で応えるだけで、嬉しい気持ちは相手にも伝わるでしょう。
逆に、ネガティブな気持ちを抱いた時には、無言でいるよりも、相手にその気持ちを伝えることが大切です。
その際には、相手を攻撃するような言葉遣いを避け、自分の気持ちを「その言い方だと私にはこう聞こえるから、こう感じてしまう」というように伝えると良いでしょう。
難しいかもしれませんが、いちいち感情的に爆発したり、逆に何も言わずに嫌な気持ちを溜めていると、後々もっと大きな問題に発展してしまう可能性があります。
また、感情的になるのは必ずしも悪いことではありませんが、それにしてもきちんと話し合いをしましょう。
ただ相手を攻撃して終わるというのは避けたいですね。
夫婦間のコミュニケーションは、お互いが気持ちを理解しようとすることで成り立っています。
「察してよ」ではなくきちんと言葉で伝えることで、お互いの気持ちを理解しあい、コミュニケーションを深めていきましょう。
ちゃんと聞いてる?話を聞くときに大切なこと
日々のコミュニケーションが大事ということは分かりましたが、ついつい相手の話を聞き流してしまうこともあるでしょう。
たまになら仕方ないでしょうが、いつもいつも上の空では相手は話すこと自体が嫌になってしまいます。
ここでは、話を聞くときに大切なことを紹介します。
目を見て話し、反応する
まず、相手の目を見ることが大切です。
相手の目を見ながら話を聞くことで、相手に対して興味を持っていることを伝えることができます。
また、頷きや反応を見せたり、相手の話に対して共感の言葉をかけることで、相手の話を受け止めたことを示すことができます。
質問を返す
次に、質問を投げかけることも重要です。
相手の話に対して、積極的に質問をすることで、相手の気持ちや考えをより深く理解することができます。
「~ってこと?」と聞き返せば自分の受け取り方が相手の意図とずれていないかの確認にもなります。
誤解を避けるためにも、質問は役に立ちます。
必要なら要点を確認する
重要な話や約束をする場合等は特に、話の要点を確認することも大切です。
相手が話した内容を要約することで、相手が何を伝えたかを確認し、誤解を避けることができます。
また、相手が何を求めているのかを理解し、その要望に応えることもできるでしょう。
つきあいたての頃を思い出してみてください。
何でも相手に報告したかった時期はありませんでしたか?
会話の最中はずっと相手の顔を見て、ときには見つめ合って話していた頃もありましたね?
喜んでほしいから共感の言葉も自然と出るし、相手の気持ちをちゃんと受け止めたい、要望には応えたいと思って話を聞いていたことでしょう。
相手と話しているだけで嬉しくて、当然会話も弾む幸せな時間です。
これはまぁ「恋愛中」の二人の特権と言えるかもしれませんが、要はお互いに相手自身と相手の話に興味を持っているから起こる現象なわけです。
夫婦になってからの忙しい日々の中では、こういう時間は忘れてしまいがちですが、ときには意識的に相手に目を向けて会話をする時間を取っても良いのではないでしょうか。
スマホはどこかに置いて、コーヒーでも飲みながらゆっくりお喋りをして過ごすのは、素敵な時間だと思いますよ。
夫婦関係を良好に保つためには、相手の話を聞くことが欠かせません。
ただ、相手の話を聞くだけではなく、相手の感情を理解し、共感することが大切です。
相手に対して興味を持ち、理解し、共感することで、愛情を深め、夫婦関係をより良好に保つことができます。
相手のどこが好き?尊敬すべき点に目を向ける
いきなりですが、あなたのパートナーの長所を10個あげてください。
外見的なことでも性格的なことでも何でもかまいません。
あなたが相手に対して「いいな」と思うことを改めて確認してみましょう。
たとえば「笑顔が可愛い」「料理が上手」「声がいい」「車の運転が上手い」「腹筋がカッコイイ」「人の悪口を言わない」などなど。
なんだかんだ言っても結婚しようと思った相手です、絶対にあなたはパートナーの良い面を知っているはずです。
こうやって相手の魅力を再確認していくと、尊敬できる特徴に改めて気づいたり、つきあっていた頃には見えなかった長所を発見したりすることでしょう。
最初に10個と言いましたが、10個見つかる頃にはもっと多くの相手の長所に気がつくかもしれません。
思いつく限りあげてみましょう。書き出してみてもいいですよ。
そうしてある程度あげることができたら、こう考えます。
「こんなに素敵な人が自分と結婚してくれてるんだな」。
自分以外にも人間は居るにも関わらず、です。
日常生活を同じ空間で送るようになると、どうしても相手の嫌な所や直してほしい所にばかり目が向きがちですが、それより多くの良い所、尊敬できる所、魅力的な所があるはずなのです。
だって、だから結婚したのですよね?嫌な点ばっかりの相手なら、最初から一緒になんて居ないはず。
ついつい忘れがちですが、相手の魅力を再確認することで改めて愛情を感じることができるでしょう。
そして「自分と一緒に居てくれてありがとう」と思えれば、夫婦仲はいつまでも円満に保たれることでしょう。
その気持ちを、忘れずにいたいものですね。