なんでそんなこと言うの?モラハラが生まれる原因を解き明かす 

夫婦仲

結婚生活は、互いの人生を共に歩む素晴らしいものでありますが、時には様々な問題が発生し、夫婦仲に亀裂が生じることがあります。  

今回はその原因となるものの中の一つ、近年注目されているモラルハラスメント(いわゆるモラハラ)について考えてみましょう。  

モラハラは性別に関係なく被害者、加害者、どちらにもなる可能性があります。

どちらかと言うと男性がするもののようなイメージが広まっている気がしますが、そうではないということも理解しておきましょう。

モラハラ夫、モラハラ妻の言動の背後にある理由

まず、人がモラハラをしてしまう理由を解析していきたいと思います。 

自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害は、文字通りパーソナリティ障害の一つです。

この障害を持っている人は、他人よりも自分を優れていると考え、他者の感情を無視し、他者を利用することに抵抗がないという特徴があります。  

そのため、パートナーに対して高圧的な態度や言動で接することが多くなり、それがモラハラに繋がってしまいます。 

自己愛性パーソナリティ障害は精神衛生の専門家によって診断されます。

治療は主に心理療法を用い、特に認知行動療法が有効とされています。この療法では、患者が自分自身、他人、世界についての誤った信念や認識を直し、健康的な自己認識と対人関係を形成するのを助けます。

もうお分かりのように、これはその人が内面に持っている「障害」ですから専門家の「治療」が必要です。

診断を受けていないと本人も自分がこの障害を持っていることに気づいていない場合もありますから、自己愛性パーソナリティ障害を疑った場合は早めに専門家に相談しましょう。

適切な治療とサポートにより問題を克服し、より健康的な生活を送ることが可能になります。

コントロール欲求

コントロール欲求が強いことも、モラハラをする人の行動の根底に存在することが考えられます。  

夫や妻が自分の意のままにコントロールできる相手を求めていると、パートナーに対して支配的な態度で接することが多くなります。 

これは、自分の支配欲を相手に押し付けることで、一時的な安心感を得るための行為と捉えることができます。

劣等感

劣等感もモラハラを形成する要因の一つです。  

自分自身に対して劣等感を抱いている場合、人はその感情を克服するために他人を見下す行為に走ることがあります。  

特に、親しいパートナーに対して自分の優位性を示すことで、自己肯定感を得ようとするのがモラハラ夫、モラハラ妻の典型的な行動パターンといえるでしょう。  

また、自己肯定感が低いと相手に依存することで安心感を得ようとする傾向もあるため、相手に対して過度な期待を持ち、期待に応えられていないと感じると、攻撃的な言動に出やすいという面もあります。

トラウマ

子供時代のトラウマもモラハラ行動に影響していることがあります。  

例えば、幼少期に親から虐待を受けて育った場合、その経験がトラウマとなり、自分が虐待される立場から逃れるために他人を虐待する立場に立とうとすることがあります。 

また、親から受けた愛情が不十分だと、相手をコントロールすることで安心感を得るようになってしまう傾向もあります。 

このような場合というのは、無意識のうちに自分のトラウマをパートナーに向けて発散してしまっているのです。

精神的不安定さ

最後に、精神的不安定さもモラハラ夫やモラハラ妻の言動に影響を与えます。  

何らかの原因で精神的に不安定な状態だと感情のコントロールが難しくなり、些細なことでイライラしたり怒りを爆発させたりします。  

その結果、パートナーに対して過剰な要求や非難を繰り返し、モラハラにつながってしまうことがあります。

  

以上のように、自己愛性パーソナリティ障害やコントロール欲求、劣等感、子供時代のトラウマ、精神的不安定さなどが、モラハラの背後にある理由として考えられます。  

これらの要因を理解することで、モラハラ夫・妻と向き合うための方法論を探ることができるでしょう。   

モラルハラスメントをするのはどんな人?モラハラをしてしまう人の特徴

モラハラをする人々は一定の特性を共有していることが多いです。

全てが必ず当てはまるわけではありませんが、よくある傾向をまとめてみましょう。

  1. 自己中心的な傾向:自分の感情やニーズを優先させ、他人の感情やニーズを無視することがよくあります。
  2. 支配的な性格:他人を支配し、コントロールしようとする傾向があります。彼らは自分の意志を押し通すために、様々な手段を用いることがあり、相手が従わないと激しい怒りや不安を感じることがあります。
  3. 非対称的な関係を好む:モラハラを行う人は、力関係が偏った関係を好む傾向があります。彼らは自分が優越な立場にいると感じることで、他人をコントロールしようとします。そのために相手の弱点や気にしていることをわざと揶揄したり責めることで自己肯定感を下げさせ、自分に依存させようとすることもあります。
  4. 感情の制御が難しい:感情的な爆発や怒りが頻繁に見られることがあります。これらは時には恐怖を引き起こし、他人を制御する手段として使用されることもあります。
  5. 誤った自己認識:自分の行動についての誤った自己認識を持つことがあります。他人に対する自分の行為を正当化し、自分の行動が問題であるという認識を拒否します。
  6. 他人への共感の欠如:他人の感情や立場を理解し、共感する能力が低いか欠けている場合があります。
  7. パーソナリティ障害:特に、ナルシシズム(自己愛性パーソナリティ障害)やアンチソーシャル(反社会性パーソナリティ障害)の特性を持つ人は、モラハラを行う可能性が高いとされています。 

もしパートナーとの関係がつらいと感じていて、その相手の特性がこれらの項目に多く当てはまる場合は、モラハラが起こっているかもしれません。

次の章ではモラハラのチェックリストを用意したので、ご自身でチェックしてみてください。

これってモラハラ…?と思ったら

もしかして自分はモラハラをされているんじゃないかと思った場合の対処法、解決方法についてお話しします。  

モラハラの特徴を理解することで、自分自身や周囲の人間関係を見直すきっかけになるかもしれません。  

まず、モラハラの特徴についておさらいしましょう。  

モラルハラスメントとは、精神的な嫌がらせや言動、威圧的な行動などで相手を傷つける行為のことを指します。  

具体的には、相手の価値観を否定したり、束縛や制限を強いたり、自分の意見を無理に押し付けたりといったことが挙げられます。  

モラハラは一度や二度の言動ではなく、継続的な行為であることが特徴です。  

一度の喧嘩で悪口を言われた、というのはモラハラには当たりませんが、パートナーが言動によって自分の自尊心を傷つけることが続いている場合、モラハラの可能性があります。  

また、自分が何を言っても理解されず、無視されることが続き、自己肯定感が低下していると感じたら、モラハラの兆候です。

まずはチェックリストを使って自分の状況を整理してみましょう。

モラルハラスメントチェックリスト

これが全てというわけではありませんが、まずはパートナーとの関係の中で以下に当てはまるものがあるかどうか、チェックしてみましょう。

  1. 常に否定的な発言や批判を受けている。
  2. 自分の意見を言う機会が奪われている、または自分の意見が軽視されていると感じる。
  3. 恥をかかされるような行動や言葉によって、自尊心を傷つけられている。
  4. 相手の一貫性のない行動や突然の態度の変化によって、混乱することがよくある。
  5. 自分の感情や欲求が無視されている。
  6. 納得できないような理由で罪悪感を感じさせられている。
  7. 相手の言動によって孤立させられ、社会的なつながりを絶たれている。
  8. 自分が誤った行動をしたかのように認識させられ、自分が間違っていると感じさせられている。
  9. 適切なプライバシーが保証されていない、または個人的な情報が不適切に使われている。
  10. 自分の時間やお金、所有物などが支配されている。

継続的に続いていると感じる項目が1つでもあれば、モラハラの可能性があります。

人によって状況は様々ですから、必ずそれはモラハラだと断言することはできませんが、少なくとも相手との関係に歪みが生じていることは明らかですから、何らかの対処が必要でしょう。

モラハラへの対処法

モラハラを受けた場合、自己防衛のために適切な対処法を知ることが重要です。

まず第一に、自分がモラハラの犠牲になっていることを認識することが大切です。

否定的な言葉や行動が継続的に繰り返されるなど、心地良くない状況が続いている場合、それはモラハラのサインかもしれません。

上記チェックリストを参考にしてください。

次に、自分の感情と経験を信じることです。

モラハラの一般的なやり口の一つに、「ガスライティング」というものがあります。

これは、相手が相手自身の記憶や感情を疑うように仕向ける行為です。

これにうっかり負けてしまわないために、自分の感情と経験を信じ、それが正当であると自覚することは、モラハラから自己を守るための重要なステップです。

また、信頼できる人々と話し、サポートを得ることも大切です。

友人や家族、カウンセラーなどに自分の状況を話すことで、問題を理解しやすくなり、必要な助けを得られます。

そして最後に、必要であれば専門家の助けを求めることです。

法律家、カウンセラー、心理療法士などの専門家はモラハラの問題に対して具体的な対策を提供できます。

モラハラは深刻な問題ですが、適切な知識と対策があれば立ち向かうことができます。

あなたの経験と感情は正当で、助けを求めることは全く恥ずかしいことではありません。

以上を理解した上で、可能なら自分の気持ちや考えをしっかりとパートナーに伝えてみましょう。  

相手の言動が自分に与える影響や、具体的な改善策を提案してみるのです。  

例えば「自分の見た目を悪く言うのはやめてほしい」のように、何をどう変えてほしいのかを伝えましょう。  

これによって少しずつ態度が改善されるかもしれないという希望はあります。  

そして事態を解決するためには、まず自分自身が強い意志を持って対処することが大切です。  

そもそも夫婦は対等な二人の人間なのです。  

どちらの方が給料が高いとか、そんなことは関係ありません。

婚姻関係にある以上、どちらか一方がもう一方より立場が弱いなどということはありません。  

毅然とした態度で、「私はあなたにそんな風に扱われていい人間じゃない」と示すことが重要です。  

そうやって話をしても相手にされず事態が改善しないなら、関係を断つことも解決方法の一つです。  

モラハラから脱出するには、最終的には自分自身が相手から距離を置くことも大切なのです。  

一定の時点で線を引き、ここまで頑張ったけどダメだった、と割り切って別れに向けて動き出すのが、自分の心を守る最善の手段かもしれません。  

いかがだったでしょうか。

パートナーと自分自身の関係を客観的に見直し、より健康的で幸福な暮らしを手に入れられるよう、自分の気持ちを大切にしてください。

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